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Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

ミステリー集だと勝手に思い込んで読み始めたけど全然違った。伊坂幸太郎は物語をこうやって組み立てますよ、的な手法の書き方だったけど、最後はあ!と驚きました。こういうとこ、やっぱりさすがです(笑)好感のもてる文章だったのは「近藤文恵」さん。逆に読みすすめて行くうちに、う〜ん、てなったのが「有川浩」さん。「阪急電車」を読んだ時はそう思わなかったので、作品にもよるのかな。頭に文章が入ってきづらいけど、なんか気になったのは「佐藤友哉」さん。別の作品も読んでみたい!と思ったのは、最後の「本多孝好」さんでした。本多さんのは、ある事がきっかけで疑念が膨らんでいくんだけど、実際はなんでもなくて最終的に普通の日常に戻り、でもその間には普通でない日常があったとい日常。最後の家族3人の会話をしめる「何というか、だから、何てこともない、いい日曜日だったよ」て言葉がとても良かったです。半分は知らない作家さんだったので、こういうの読むと新鮮で楽しい。